INTERVIEW
満を持してデビューアルバムのリリースを発表したMAJIDE (OTOGI RECORDS)の独占インタビュー!!
22.Apr.2022
国内トランスレーベルとして2019年よりスタートした”OTOGI RECORDS”を代表するアーティストである”MAJIDE”(SPECTRA SONICS & DJ YUYA)が、満を持してデビューアルバム”STEP IN TO THE MUSIC”のリリースを発表。5月のゴールデンウィークに開催する”GREEN MAGIC 2022”の出演を控えた両名にそれぞれ直前インタビューを敢行。
HATTA
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まず、OTOGI RECORDSを立ち上げた経緯を教えてください。
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そうだね、元々海外レーベルDJだったこともあって、レーベルヘッドってのはアーティストがいないと成り立たないわけで、日本でいったらHATTAくんのグラスホッパーとかあるわけだけど、自分で曲を作ってしまえば、あ、自分でレーベルできるじゃん?って話になってそっからのOTOGI RECORDSを立ちあげまして。
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そうですかw。では次へ。
アルバム制作について教えてください。
構想から完成に至るまでの経緯は? -
やっぱりOTOGIのファーストリリースはMAJIDEのフルアルバムっていう目標が漠然とだけどあって、でも実は2019年に”PSYCHEDELIC PORSCHE”っていうタイトルをミニアルバムとしてCDリリースしてカタログ番号OTOGI001って書いてあるんだけど、手売りだけだったし幻の001として考えて、今回は流通に乗せてちゃんとした形にするうえで改めてOTOGI001でリリースすることになりました。
まー、ここ数年の間に色んなレーベルのコンピレーションなんかに楽曲提供などもしてきて、MAJIDEの認知度をあげていく事をしてたんだけど、そうこうしてるうちにOTOGI動かさないと!!ってなってアルバム制作にシフトしたわけですよ。収録曲もフレッシュなトラックばかりで多分1年くらいで書き上げたんじゃないかな? -
スタジオに通い詰めた1年だったの?
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毎度々通って早ければ1日1曲できる日もあるし、数日かかることもあったし、色んな方法で作ったよ。お腹いっぱいの時に作ったりとか 笑
まーいろんな状況あるけど、毎日作ってると同じような曲になってしまうから。
1ヶ月に1曲作るノリで、もちろん詰め込む時はもっと多かったりもしたけどね。 -
これまでにコラボレーションしてきたアーティストも沢山いる中で、今回の収録曲は全てオリジナルトラックのみだけど何かこだわりとかがあっての事だったの?
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はい。そのこだわりですねw
100% MAJIDEノリで収録できたらいいなぁ~ってあったので。
あとデビューアルバムってのもあったし。 -
今回のアルバムアートワークは誰にお願いしたの?
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皆殺しのフミちゃんっす。
彼女は大分先輩なんだけど、昔会った時レーベルやって印税生活とかしてみたいんだよねぇ~って話したのをどっかで覚えていてくれたみたいで、遂にレーベルはじめるんだね~?って話になって今回満を持してオファーしました。
まー、とても自分の事を良く分かってくれている人がやってくれたって感じで満足してます。 -
MAJIDEのカラーや音楽スタイルを一言でいうと?
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ポップかな?ポップじゃないかな~売りは。
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ポップって?
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分かりやすいサイケデリックトランスを軸としてやってるわけだけど、その中でSPECTRA SONICSのサウンドプロダクションと俺みたいにDTMの知識がなくても、こういうのいいんじゃない?っていうアイデアやノリを加えてポップな音が出せてるんじゃないかな?とか思ったり。
まーアートワークのデザインもポップな仕上がりだし、MAJIDEって言葉が既にポップだし。 -
そうなんだw
そもそもMAJIDEって名前にした由来って何なの? -
MAJIDEやってますって意味ですよw
日本語にもこだわったし、やっぱ外国人にMAJIDEって言われるとイントネーション的に面白いというか、MAJIDE⤴ MAJIDE⤵? とか言われるとちょっとグッとくるかなってw
まーそういう意味ではインターナショナル企画ですよ。
国内だけで活動するだけではなくて世界のダンスフロアーを射程圏内にしていきたいんですよ。 -
MAJIDEとしてこれまでの国内外含めた活動実績としては?
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DJとしてはアジアやヨーロッパは行ったことあるけど、MAJIDEは2017年の結成以来これまでに海外でギグしたのはSHANKRA(スイス)とOZORA(ハンガリー)あとメキシコにも行ったんだけど本当の意味で初めてのギグは2018年3月のGreen Magicかな。
クラブパーティーをやるけど、君たちいけるかい?って聞かれたのが確か開催の1年くらい前。で、正直その時まで4曲くらいしか持ってなくて、でで、8ヶ月前あたりになってからかな?LIVEやるなら残り8曲を作らなきゃっ!!てなってマジでやりますか?MAJIDE動きます!!ってやつでやり出した気がします。だから Green Magicがキッカケで一発目。あれが無かったら俺たちライブできてないね。ただタラタラやってたと思うw ある意味あれが俺らのLIVEやる為の納期だったw -
その後も国内でのギグも適度にこなしつつ遂に1stアルバムのリリースと合わせてGreen Magicも4年ぶりに開催にすることになりましたが、再びステージに立つ上での意気込みとかは?
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まーMAJIDEはGreen Magicありきのユニットだと思ってますんで~ 笑
デビューもそこだったわけで当日は良いステージになるかと今から楽しみにしてます。 -
アルバムリリースツアーなどは?
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GM以降は5末くらいにリリースパーティーをやりたいなと思ってて、フリーパーティーにできたらなと。あとは、”OTOGI HOTEL”って名前で夏あたりに面白い事をやります。
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OTOGI RECORDSの今度のリリース予定は?
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えっとー、今の所幾つかタイトル決まっていて、OTOGI所属アーティストは MAJIDEの他に、U-GIRD, NATURAL FREQUENCY, AXIOMってのがいまして、彼らのシングルEPのをデジタルでリリースしていこうかなと思ってます。
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最後にMAJIDEのファンに一言。
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マジでやってるんでMAJIDE宜しくお願いします!!
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ありがとうございました。
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早速ですが、MAJIDEの結成はいつ?キッカケは??
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確か2016年にハンガリーのOZORAへ行った時に、2人で芝生で飲みながらしゃべってて、
自分もDJ YUYAに対してリスペクトもあるし、ノリでユニットやってみない?って 話で盛り上がったのがキッカケですね。本当その場のノリでしたよw
最初に1曲作ってから2曲目を作るのかなり時間が空いてしまい、結果2017年に正式にMAJIDEとしてのユニットが発足した感じで、DJ YUYAのアイデアを自分がどれだけアウトプットできるかが課題でした。 -
MAJIDEとSPECTRA SONICS自体の音楽性を差別化をするうえでのポイントなどは?
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最初の頃はSPECTRA SONICSのカラーが強くなってしまい、さっきも伝えた通りDJ YUYAのアイデアを自分がどれだけアウトプットできるかで時間がかかった時期もありましたが、曲数も増えるうちに好みのスタイルも分かってきて、同時にSPECTRA SONICSも進化していく中それぞれの個性を両立できるようになってきました。例えばSSはメロディーラインを引き立たせた曲調に対してMAJIDEはDJがプレーしやすいカラーにしてます。
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確かにMAJIDEはDJライクな横ノリや縦ノリをバランスよく取り入れて幅広い層 に受け入れられているようにも感じるね。
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はい。そこらへんを重視してやってます。
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楽曲制作を開始する前に、2人で打ち合わせとかはどうやってるの?
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以前はYUYA自身アイデアの伝え方をどうすればいいか模索してる時期があったので、参考程度に彼の好きな曲を聴かせてもらったりしてたんですが、今となっては自分が制作を開始して一緒に聴きながらYESかNOの2択というか、コレはOK! コレはNO!!で修正ポイントを見つけながら完成に向かう流れになりましたね。
あと、DJって自分の好みのキー(音階)とかがあって自分はYUYAの好みだけでなく苦手なキーも取り入れた曲を一緒に作るようにして偏りのないLIVE SETができるように進めてきました。 -
2人で制作していて意見が食い違うことってある?
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いやぁ~特にはないですねw
結構意見が合致する事は殆どなので、コレやっぱダメだねって2人で思ったりとかw -
MAJIDEのパートナーであるYUYAへ対して日ごろ思ってることは?
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もともとDJとしてリスペクトしてるので、YUYAのDJを聴きにパーティーへ行かなくてもしっかりロックしてくるんだろうなって安心はありますね。なので心配なく他所で飲んでいられるというかw
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他には何かある?ここで悪い事は言わないほうがいいかもだけどw
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しいていうなら...自分の家に来て使ったモノはちゃんと戻して欲しいなとw
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泊まりに来て布団とかただんでくの?
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片付けないっすw
まぁそんくらいですww
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MASAYAくん自身はMAJIDEであり、SPECTRA SONICSの2つのプロジェクトがあってそれぞれのレーベルの架け橋的な存在かなと思うんだけど、両レーベルでコラボレーションした作品”PSYCHEDELIC PORSCHE”について話しを聞かせてください。
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当時スイスの友人アーティストの家にお世話になってた時に、酒飲んでたら”Green MagicのTAKUさん”から何か曲作って!!話になって、格好いいとか度外視した売れる曲を作ろう!!って話になり、まぁ人の家のスタジオだったんですが、勝手に作って日本で仕上げて2つのレーベルからCDとデジタルで内容を変えつつリリースしようって事になりました。CDの方はOTOGIからのリリースで曲を足してミニアルバムという形にしたんですが、その時に収録したPlay Of Lero Leroっていう曲があって今回のMAJIDEのアルバムに2022年バージョンとして更に進化した曲が入ってます。
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いよいよアルバムのリリースが迫ってきたけど、少し専門的な質問で作品の音質の最後の仕上げとなるマスタリングは誰にお願いしたの?本来自分でもできる能力もあるわけで。
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普段自分のLIVE Set用には自分で仕上げてプレーしてるけど、作品が商品に変わるため自分ではやらずに好みのエンジニアに”STRYKER”というフランスのアーティスト兼マスタリングエンジニアにお願いしました。
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仕上がり具合は?
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いやぁ~まとまった感じがしています。
一度仕上げた曲をすぐに送ってきてくれて、こっちのフィードバックを受け入れながら調整していってくれたのでとても満足していますし、マスタリングの手法なども勉強になりました。 -
話題を変えます。
OTOGI RECORDSも新しいアーティストたちが加入して勢いを増す中、日ごろ MASAYAくんも楽曲制作の先生として色んな人達に教えてるけど、代表アーティストとしてレーベルメート達に対して何かアドバイスやサポートはしてるの? -
MAJIDEのアルバム以降はOTOGIアーティストの作品をリリースしていく予定で、サウンドプロダクションや出音などに関してはレクチャーしながらベストなリリースをしていけたらと思ってますね。
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そういったサポートがあることはレーベルヘッドのYUYAとしてもありがたい事だね。
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表面はYUYAで裏面は自分が担当って感じです。
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今後OTOGI RECORDSの加入を目指している若き次世代アーティスト達に向けて何か一言ありますか?
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もし本当に入りたかったらとりあえずデモトラックをバンバンYUYA宛に送ってきて欲しいですね。
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最後に、5月開催のGreen MagicはMAJIDEのデビューパーティーだった事もあり、アルバムのリリースセットも含めて意気込みは?
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イベント当日のセットはアルバムからのトラックがメインとなるけど、それだけはなく新い秘蔵のトラックも織り交ぜた良い内容になると思うので、ぜひ楽しみにしていてください。
あと、CDの物販も会場でやってるので是非手にとってみてください。 -
ありがとうございました。